(概要)序盤からのコースの厳しさと気温の高さから、過去の100マイルの完走率は10%台前半でしたが、今年は中国人選手のレベルアップ、日本から参加したランナーの活躍により初めて20%を超えました。初日スタート時から小雨、日中も曇りで気温が23度までしか上がらなかったのも幸いしました。
昨年秋の台風以降、トレイルの整備が追い付いていない様子で、CP1-CP2間の藪漕ぎが昨年以上に深く、区間も長くなっており、来年がどうなるのか気になるところです。
(成績)今年で5回目となる本大会ですが、100マイルの完走率が初めて20%台に乗る、優勝タイムが初めて30時間を切るなど、昨年と比べレベルアップが顕著でした。以下に種目別の成績を示します。コースが厳しく完走率が低いことが原因か、参加者は昨年より減っています。
種 目 | 出走者数 | 完走者数 | DNF | 完走率 | 優勝タイム |
100Mile男子 | 55 | 14 | 41 | 25% | 29:42:00 |
100mile女子 | 9 | 3 | 6 | 33% | 30:16:22 |
60mile男子 | 24 | 13 | 11 | 54% | 13:55:19 |
60mile女子 | 4 | 2 | 2 | 50% | 21:46:12 |
30mile男子 | 23 | 14 | 9 | 64% | 8:38:12 |
30mile女子 | 3 | 1 | 2 | 33% | 13:56:56 |
合 計 | 118 | 47 | 71 |
(日本人参加者が活躍)
今年は当サイトがMOSHICOMによるエントリーを始めたこともあり、日本人参加者が増えて13名がエントリー。仕事の都合で2名のDNSがありましたが、11名が出走し4名が完走。完走者全員が入賞するという快挙となりました。
プロトレイルランナーの三浦裕一さんも100マイルに参戦。132km地点で2位に38分差をつけ優勝確実かと思われましたが、その後コースアウトにより残念ながら棄権となりました。
種 目 | 出走者数 | 完走者数 | DNF | 完走者(順位) | タイム |
100Mile男子 | 8 | 2 | 6 |
太田哲平(2位) 森田良平(4位) |
30:16:45 33:03:53 |
100mile女子 | 0 | 0 | 0 | - | |
60mile男子 | 1 | 1 | 0 | 澤健三郎(4位) | 16:48:37 |
60mile女子 | 0 | 0 | 0 | - | ー |
30mile男子 | 1 |
1 |
0 | Itumi Shoji(3位) | 10:42:17 |
30mile女子 | 1 | 1 | 0 | 藤原美芽(優勝) | 13:56:56 |
合 計 | 11 | 5 | 6 |
100マイル 女子優勝者の完走レポート
2019UTSZ の100マイル女子で優勝した朱愛麗さんの完走レポートを紹介します。
彼女は昨年の女子優勝者かつ総合優勝者となった日本の黒田清美さんのタイムを5時間34分短縮する30時間16分22秒でゴール。中国人女性として昨年初めて完走を果たした朱永霞さんに続く2人目の女性完走者となりました。(大会初の100マイル女性完走者は2017年、日本人の今田和美さん)
区間ペースは序盤50kを8時間半、中盤100kまでを17時間9分、そしてロストしやすく大きくタイムが大きくタイムを落とす選手が多い100k以降も快調に進み、166kのゴールに30時間16分で達しました。
彼女のモチベーションを支えたのは、昨年の黒田清美さんに刺激され、彼女のタイムを上回りたいとの思いと、最後は30時間を切ることを目指して頑張ったとのこと。100k以降はスタッフが道案内しながら引っ張ってくれたことも驚異的なタイムを達成できた原因と語っています。
また、100kからゴールまで男子で2位となった日本の太田哲平さんがぴったり追走していたことも良い刺激になったのかも知れません。
原文は中国語ですが、写真が多用されているので、写真を見るだけで100マイルレースの様子をある程度辿ることができます。
完走レポート原文はこちらhttps://mp.weixin.qq.com/s/1C7Z_iDpXN8zd30fQqdk6g
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